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毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。 今週はJoより、「フエの廃ウォーターパークに残る巨大ドラゴン」のお話です。
2024年7月、フエを訪れた際、以前から一度見てみたいと思っていたホートゥイティエン湖公園に行ってきました。フエ中心部から南西に10kmほど離れたティエンアン丘陵の一角にある、巨大な龍の建物で知られる場所です。もともとはウォーターパークとして開発された施設で、2004年ごろに一部開園したものの、その後運営がうまくいかず、長い間放置されてきたそうです。

いわゆる「廃墟スポット」として外国人旅行者の間でも知られるようになり、2024年の辰年には、巨大な龍の写真を撮ろうと訪れる人が増えたこともニュースになりました。公園に入ってしばらく歩くと、湖の向こうに巨大な龍の姿が見えてきました。青い空と松林、静かな湖という落ち着いた景色の中に、突然、口を大きく開けた龍が現れるので、遠くから見てもかなりの存在感があります。

そこから橋を渡って近づいていくと、龍の鱗や牙、背びれのような装飾が少しずつはっきり見えてきます。遠くから眺めていた時にも十分大きく見えましたが、間近まで来ると想像していた以上に大きく、細部までよく作り込まれた建物だと感じました。

ただ、近くで見ると、その迫力以上に目につくのは、剥がれた塗装、錆びた手すり、壁一面の落書きです。建物の内部には、かつて水族館だったと思われる跡が残っていて、壁や柱にはびっしりと落書きがありました。きれいに整備された観光地とはまったく違いますが、その分、年月がそのまま残っているような独特の空気がありました。

龍の体の中には階段があり、上まで登ることができます。内部の壁は湿気と年月で黒ずみ、階段や手すりにも錆びが目立ちます。決して気軽に歩ける場所ではありませんが、龍の口の部分まで上がると、目の前には湖と森が広がり、外から眺めていた時とはまた違った開放感がありました。

この場所は、フエの王宮や歴代皇帝陵のように、歴史的な価値を正面から味わう場所ではありません。むしろ、かつて大きな期待を背負って造られた施設が、その後使われなくなり、自然と落書きと年月に飲み込まれていった場所です。それでも、青空の下に立つ巨大な龍の姿には、単なる廃墟という言葉だけでは片づけられない不思議な魅力がありました。

フエというと、どうしても古都、王宮、寺院という落ち着いたイメージが先に来ますが、少し郊外に出ると、こうした変わった風景にも出会えます。きれいに整えられた観光名所ではありませんが、フエのまた違った一面を知るには、とても印象に残る場所でした。また訪れる機会があれば、今度はこの龍がどのように姿を変えているのか、もう一度見てみたいと思います。
 photo by Jo
【関連記事】 フエ:未完成公園内の巨大ドラゴン像、外国人観光客に人気 https://www.viet-jo.com/news/social/240124080052.html —————————— 今回は、ここまでです。 最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。 今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。
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